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クルマ・技術
マツダ、自動車技術会より「浅原賞学術奨励賞」および「技術開発賞」を受賞
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、社団法人自動車技術会より「浅原賞学術奨励賞」および「技術開発賞」を受賞したことを発表した。
マツダでは、自動車の製造過程からお客さまのご利用段階、そして廃却時まで、事業活動のあらゆる領域において環境負荷低減の可能性を追求しており、今回、ディーゼルエンジンの排気クリーン化を目的とした研究および、環境に優しい塗料の開発・実用化が評価され、それぞれの受賞に至った。
●浅原賞学術奨励賞の受賞について 受賞者: 志茂 大輔(しも だいすけ)マツダ株式会社 技術研究所
志茂氏は、1999年の入社以来、ディーゼルエンジンの燃焼効率の改良に取り組んできた。今回の受賞では、エンジン内における噴霧燃焼の解析に基づき、多量EGRと吸気冷却が、排気中の有害物質である窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の大幅低減や、燃費性能の改善に有効であることを見出した研究が評価された。この技術は、将来のクリーンディーゼル乗用車への有力技術として、自動車技術発展への貢献を期待されている。 * EGR: Exhaust Gas Recirculation(排気再循環)
●技術開発賞の受賞について
今回受賞した技術は、塗装の下塗り工程に利用する塗料(電着塗料)に改良を加えたもので、防錆性能を向上させるとともに、大気汚染や地球温暖化の原因となるVOC、CO2の排出量を大幅に低減するなど、品質、環境性能の向上に重要な役割を果たす技術である。
<新電着塗料導入による成果> 1) 下塗り塗装工程におけるVOC排出量 年間32トン削減。
社団法人自動車技術会では、毎年春に、浅原賞技術功労賞、浅原賞学術奨励賞、技術開発賞、論文賞、学術貢献賞、技術貢献賞の6つの賞を授与している。授賞式は5月24日、自動車技術会の通常総会会場(パシフィコ横浜)において行われる予定である。
●最近の自動車技術会賞 マツダ社員の受賞暦
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